Xresourcesのオーバーライド

Regolithは、Xresourcesシステムに依存し、統合されたインターフェース設定を提供しています。Xresourcesの値を変更することで、Regolithは、ユーザーインターフェイスの更新、カスタム動作の指定、バーの一部のblockletの特定の形式の定義などの方法でカスタマイズできます。

Regolithでは、Xresourcesの値は、独自のXresourcesファイルを用意する方法か、既存のXresourcesの値をオーバーライドする方法の2つの方法で変更できます。後者のアプローチは、Regolithが新しいバージョンにアップグレードする際にカスタマイズを妨げる可能性を下げるため、強く推奨されます。Xresourcesツリーを完全にコピーする場合、将来のバージョンで破損した変更を手動で統合する必要があります。

初期化 #

Regolithセッションが開始されるとき、以下の順番でXresourcesが読み込まれます:

ファイルオプション注意
~/.XresourcesYRegolith以外の設定を対象にしています
/usr/share/regolith-look/**/NRegolithのXresourcesは外観と関連付けられています
~/.config/regolith3/XresourcesY特定のオーバーライドをXresourcesの既定に適用します

冗長設定の指定を必要とせず、長期にわたって管理しやすいため、カスタマイズには~/.config/regolith3/Xresourcesを使用することを推奨します。

変更可能な値の決定 #

xrdbツールは既存のXresourcesの値をリスト表示するときに使用することができます。Regolith 2.1リリースには、いくつか既存のオーバーライドが存在します

$ xrdb -query
[...]
gnome.terminal.scrollbar:	never
gnome.terminal.use-transparent-background:	true
gtk.document_font_name:	Sans 12
gtk.font_name:	Bitstream Vera Sans 12
gtk.icon_theme_name:	Papirus-Dark
gtk.monospace_font_name:	BitstreamVeraSansMono Nerd Font 13
gtk.theme_name:	Ayu-Mirage-Dark
wm.bar.background.color:	#1F2430
[...]

参考例 #

以下のコマンドはファイルの最後にテキストを付け加えるため、コマンドを複数回実行すると、重複した入力が発生することに注意してください。

例 - UIを高DPI画面に更新する #

~/.config/regolith3/Xresourcesのオーバーライドファイルを使用する場合、変更したい値を指定するだけです。xrdbツールを使用して、現在の値を変更することもできます。

  1. ~/.config/regolith3/Xresourcesファイルに次の値を作成もしくは追加する:
Xft.dpi: 192
  1. Xresources設定を再読込する:
$ regolith-look refresh
  1. 新規のターミナルを開き、変更が有効になっていることを確認する。

192は参考例の値であり、必要に応じて変更してください。

例 - i3バーの位置を変更する #

$ xrdb -query | grep position
wm.bar.position:	bottom
$ echo "wm.bar.position:	top" >> ~/.config/regolith3/Xresources
$ regolith-look refresh

例 - GTKテーマを変更する #

$ xrdb -query | grep gtk
gtk.theme_name:	Ayu-Mirage-Dark
$ echo "gnome.gtk.theme:	Adwaita" >> ~/.config/regolith3/Xresources
$ regolith-look refresh

例 - システムトレイを無効にする #

$ echo "wm.bar.trayoutput:	none" >> ~/.config/regolith3/Xresources
$ regolith-look refresh

例 - AltキーをWinキーの代わりにSuperキーとして使用する #

$ echo "wm.mod: Mod1" >> ~/.config/regolith3/Xresources
$ echo "wm.alt: Mod4" >> ~/.config/regolith3/Xresources

次に、変更を有効にするため、i3を再読み込みします。i3が別のプロセスとして起動するものなど、一部の設定では、セッションに再ログインする必要があります。

さらに深く読み込む #

Regolithの設定ファイルについて詳細については設定のリファレンスページを参照してください。